コトバノチカラ(序章)
こんばんは、金田一耕助です(ウソ)。今日は辞典の話ではなくて事件の話なので、私が出てきました。

毎日新聞 2004年12月9日
オレオレ詐欺:「振り込め詐欺」と新名称 警察庁

ちょっと前から「オレオレ詐欺」ってよくないんじゃないかと言われ、別の名前を探していたんですよね。「オレオレ」って言うとこれがそうかと気付かれることが多く、「オレオレ」って言わない例が増えてきたそうです。個人情報を調べた上で電話をかけてくるので、本人でないことを確認するためにおこなった質問で逆に本人であるということを信じ込まされる。いやー、勉強してますな、って感心してちゃいけない。「オレオレ」って言葉がないと「詐欺」であることに気がつかない。

しかし、「振り込め詐欺」という名前が定着したら、「急いで振り込んで」といった時点でこの詐欺のことが想起される。なかなか適切なネーミングだと思います。

このように、言葉は単なるIDではなく、いろいろなことを想起させる働きをもつ。相手を「テロリスト」と呼べば、それと戦っている者は何も言わなくても正義の味方と思ってくれる。相手を「抵抗勢力」と呼べば、既得権益にしがみつき「正しい改革」を妨害している連中というイメージが付きまとう。「自己責任」という言葉を相手に与えると、私が責務を果たしているかどうかは問われなくなる。「リストラ」は解雇を意味するが、経営努力の一環という印象、...

こういう言葉のもつ力を少しずつ考えていきたいと思います。

え? やっぱり金田一京助先生じゃないかって? どこで間違っちゃったんだろ。

追記: これ書いた次の日に新手の架空請求詐欺の手紙(封書)が来た。裁判所から来た手紙は無視しちゃいけないという情報(dragon2011さん「架空請求と少額訴訟の関係」)が広まったあとなので、あたかも裁判関係であるかのように装ってある。警察に通報したら、無視して下さいとのことなんですが、そうじゃなくて撲滅してほしいのに。
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by yoshihiroueda | 2004-12-09 23:59 | 生活
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