やばい日本語力(この「やばい」は正しい使い方)
こんばんは。金田一秀穂です(ウソ)。

昨年「言語は生き物、だけど...」で話題にした「国語に関する世論調査」。毎年やっているんですね。

毎日新聞 2005年7月12日
国語世論調査:慣用句は20代以下の方が正しく使う!?

まだ文化庁のホームページに発表が出ていないので詳しいことは分かりませんが、今年は私が分からないのは入っていないように思います。

でもちょっとびっくりなのが、「汚名挽回」(正しくは「汚名返上」)、「枯れ木も山のにぎわい」などで間違えている人の多さ。これって間違いをネタに楽しむもの(誤用辞典によく載ってます)で自分で間違っていてはしゃれにならない。さらには、中高年のほうが正解率低いというのはどゆこと?

NHKテレビでは、「ビートルズ世代が今の50代、60代になっている」という解説がなされていました。うーん、ビートルズよりもマンガ世代、全共闘世代と言ったほうがいいかもしれませんね。大学ではバリケードの中で少年マガジン読んで投石していた人達。まあ大学で慣用句は教えないと思いますが、慣用句なんて受験のために学ぶのではなく、大人になってからも少しずつ身に付けていくものですよね。

「やばい」の今の使い方を知ったのは、V6が「おいしい」という意味で使っていてびっくりしたのが最初でした。でもこのときは「やばいくらいにうまい」(= 「こんなにうまいもの食べちゃあ、これから普通のもの食べられなくなるよ」)という意味で使ってるんだろうなあと好意的に解釈していました。違うのね。「かわいい」と同じくらい何でも使うんですね。

やはりNHKの解説では「すごい」も昔は「ぞっとするほど恐ろしい」という意味だったが今は「すばらしい」の意味になった、と言っていました。そうかな。まだプラスにしてもマイナスにしても「程度が飛びぬけて高い」という意味のように思うのですが。そういう意味では「やばい」が何でも使えると言うのは、程度がとびぬけている様をあらわしているようにおもいます。

それから「微妙」。「本来は、言い表せないような細かい複雑な様子を示す」のならば、「いいか悪いかの判断がつかないときに使う」のは誤用とは言えないと思うぞ。でも実際の使用のされ方は「悪いと言いたいんだけれども、断定するほどでもないし断定するとまずいので、なんかいいところも探さなきゃ」って感じですか。

ところで、PRESIDENT2005年8.1号は、特集:実証「話し方」。なんか「頭がいい人、悪い人の話し方」みたいで、ちょっとやな感じですが、「知らずに恥かく「間違いやすい日本語」辞典」なんてページもあります。ここにはちょっと惹かれた。明日買ってみようかな。うちには校正の天才がいて、間違いがあったらすぐに目に飛び込んでくるのだ。私もときどき恥ずかしい間違いをしてますし、気をつけないと。とくにこういう夜中に書いているのはやばいのだ(この「やばい」は正しい使い方、ってしつこい)。
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by yoshihiroueda | 2005-07-13 03:05 | 言語とコミュニケーション
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