「戦争のつくりかた」を読もう/買おう
戦争のつくりかた
りぼん・ぷろじぇくと / マガジンハウス
スコア選択: ★★★

「戦争のつくりかた」を読み広める会に賛同して、私も推薦の言葉などを。

最近、憲法改正の話題が多くなっているようです。自民党も、民主党も、憲法を改正すべきと言っています。確かに、今の憲法はアメリカに与えられたものであるというのは正しいでしょう。外国から攻め込まれたときに戦わずどうぞ殺して下さいというのかと問われれば、それは嫌でしょう。

議論もせずに反対することを批難する向きもあります。そう、我々は議論し、お互いの意見を理解しなければいけません。いや、議論する前に理解しておかなければなりません、正論と思える議論の裏に、どんな本音が隠されているか、隠されている可能性があるかを。

既に動き出しています。アメリカの「無限の正義」というマントもほころび、戦争する目的が金儲けのためであることは隠しきれなくなっています。アメリカはそれでも平気になってきています。なにしろ誰にも文句をいわれない存在になっているのですから。さらに日本やイギリスが支えてくれていますから。日本はいまやそのアメリカの最大または2番目の支援者であることにいったいどれだけの人が認識しているでしょうか。その覚悟をもっているでしょうか。ちなみにブレア英国首相は国益のためアメリカを支持することを議会(=国民)に対して説得し続けています。一方小泉首相は、開戦前に、どうするつもりなのかを問われても、どうなるか決まっていないことに対して議論できないと答えていました。そう、我々はなんの覚悟も無くここまで来ているのです。

この本を読んで、憲法の改正に、法律の成立にどういう意味があるのか、どういう結末に導く可能性があるのか、知っておいてもらいたいと思います。この本自体は一方の立場でしか語っていませんが、大丈夫、反対の立場からの意見(その正論の部分のみ)は喧しく聞こえてくるでしょう。

なお、この本はWebで読むことができます: Web版 戦争のつくりかた
また、各種参考文献もWebで入手できます: リボン・プロジェクト
本を買うメリットは、背景、参考文献と対比しながら読むことができる点と、お子さんにも与えるまたは目につくところに置いておいて自主的に手にとって読むことが期待できるというところでしょうか。また、購入によって作者、出版社を支援することもできます。

最初に現在の憲法はアメリカに与えられたといってよいと書きました。今また、アメリカの中枢(パウエル国務長官、アーミテージ国務副長官)が、 憲法を与えようとしています。「国連安保常任理事国になりたければ、憲法9条を見直せ」と言っています。アメリカに与えられた憲法ではなく自主憲法を、という声が聞こえてきたら、それは本当に自主なのか疑ってかかる必要があります。

彼等の発言に対して、2つの逆の立場の意見があります。それぞれ考えられた上での結論と思いますので、ここで紹介します。
森田 実: 日本をアメリカの前線にするための憲法改正
田中 宇(さかい): アメリカは日本に自立を求めている
後者も、自主的にアメリカと同じ立場をとれと言っていると考えると、同じなのかもしれません。私は、森田の「憲法改正問題は、日本が米国から真に独立し、真の独立国家になってから、じっくりと取り組むのがよいでしょう。」という発言に共感します。

追記: 忘れていました。みなさん、この本を紹介する輪にはいりましょう。紹介したら日日光進さんの(「戦争のつくりかた」を読み広める会)にトラックバック(http://jinsei.exblog.jp/tb/909093)を送りましょう。
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by yoshihiroueda | 2004-08-23 23:41 | 平和への祈り
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