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by yoshihiroueda | 2011-01-30 13:38 | カルチャー
地震について考えさせられる日
こんばんは。

今日は阪神大震災から15年目。先週くらいからNHKスペシャルなど関連する情報が出ていましたね。

そんな中ハイチで起こった大地震は衝撃的でした。日本だと水曜日の朝出勤時ですか、TwitterでアメリカのTVジャーナリストを何人かフォローしているのですが、彼等の発言で知りました。阪神大震災のときもそうだったんですが、大きな地震が起こったみたいくらいしか分らない感じでした。帰宅してみると惨状が伝わってきます。大統領府が潰れている写真とか、病院も全部壊滅状態だとか ...

義援金などのもアメリカを中心に早いうちから始まっていました。最初見たのはアメリカのユニセフだったかな。日本では国境なき医師団が比較的早い対応をしていたと思います。新しい取り組みとして、iTunes Storeの課金システムを募金するというものがありました。
米国赤十字社:ハイチ地震救援金

メディアも大々的に報道しています。CBS Newsではメインキャスターのケイティー・クーリックを現地に送って、そこから3日連続でほとんど地震関連のニュースで埋め尽くしていた番組を発信しています。米国時間16日からは別の人に交替しましたがそれでも現地から伝えていますね。

それに対して日本ではあまり報道していませんね。地球の反対側だからというのもあるでしょうが、自主取材しておらず通信社待ちになっているように思います。材料がないからニュース番組の時間が埋められないのでしょう。政府が記者会見で出すもので新聞作れちゃうから、そういう発表がない場合には番組や紙面が作れないのでしょうね。もちろん国内の災害は競って取材するのですが。

で、阪神大震災に関する特番に戻って来るのですが、前日にあった櫻井君主演のドラマはなかなか良かったですね。報道にかける職業意識と人間性の葛藤がテーマでした。自分も被災者の一人として伝えられる側の思いが分り、その上でなぜ伝えるのか悩むという。

当時は、そのように事件の現場を記録し伝えるのは、報道関係者に限られた話でした (たまたま現場に居た一般人が撮影する場合はあるが、それを入手して報道するのはマスコミの仕事)。しかし、今はデジカメ、デジタルビデオカムコーダ、Twitter、YouTube、UStreamがあります。誰だって写真、動画、記事を作成し公開できるのです。現在あのような大地震が起きたら、この状況を伝えるべきかなやむ人が一般に広がったはず。

一方で、ジャーナリストとしての職業意識を持たずにツールだけ手にした人には、そのような悩みを意識すらしないかもしれません。その場合、伝えられる側との軋轢が生まれる可能性は高いと思うのです。

実際そんなことが既にありました。秋葉原の事件です。刺された被害者とそれを助けようとする人、そしてその光景をケータイで撮影する人。

それとも、撮る側も被災者なら、被災者の気持ちが分り、そういうことは起こりにくいかもしれません。

今答えがある訳ではないですが、そういうジャーナリストの職業意識や仕事を通じた成長などの面で考えさせられるドラマとなっていました。

今日はそれ以外にも震災の現場に直面した人の記事を良く読んでいました。読み切れないですけど。

KandaNewsNetwork あれから15年 阪神淡路大震災 #19950117
半壊した自分の家を、ビデオで撮影できたけど、全壊したお隣のビデオを撮ることはできなかった…。
これは報道するつもりで撮っていないけど、先に書いた葛藤がここにもあります。
震災翌日、地元のコンビニが空いたとたん、一斉に集団強奪となり、店舗を空けたくても空けられなかった事実。美談ばかりではない集団パニック。
そういう略奪がなかったことが奇跡的、と言われていましたね。

www.さとなお.com 阪神大震災から15年
  -- 体験談とそこから得られた教訓 (地震が起こる前にやっておくべきこと、地震が起こったらまずやらなければならないこと)

報道に関して書いたが、今日は報道に関係して、ちょっと気になる話題がありました。この稿は別にします。
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by yoshihiroueda | 2010-01-17 23:53 | 生活
フォトジャーナリズムの今
こんばんは。

現在、早稲田大学において、DAYS JAPANとの共催で、「フォトジャーナリズム・フェスティバル」という企画が行われています。特に、11月下旬から12月上旬までは、イベントが集中して行われています (→ 日程)。

先週の日曜日22日に、プレ・シンポジウム「戦争・写真 そしてメディアの危機」をめあてに行って来ました。

a0022216_22314260.jpgこのシンポジウム自体は午後2時からなんですが、それ以外のイベントも行われているし、2009年11月22日のイベントスケジュールにおすすめプランなんかも書いてあって、午前中から行くことにしました。

ちょうど早稲田大学ではいくつかの学部で推薦入学の入試が行われていて、生協が学生生活相談所を開いていたりしていました。立て看板など、いろいろ懐かしい感じ。


a0022216_22441849.jpg特別展示「触(さわ)れる地球」があるワセダギャラリー。

10時は過ぎていたのですが、まだ学生さんが準備を一所懸命やっている状況だったので、先に同じ建物で行われている、「DAYSの5年 戦争と混乱の時代-フォトジャーナリストは何を伝えてきたか」企画展「石橋湛山記念 早稲田ジャーナリズム大賞の軌跡」を見てきました。これらはもう入ることはできたのですが受付に誰かいる訳でもなく、お客さんもだれもいなくて、大丈夫かと思いましたよ。

どちらもおすすめのスケジュールを埋めるだけの時間がかかる訳でもなく、また期間中ずっとやっているので、講演の前後にちょっとみればいいかという感じなんでしょうね。

a0022216_22595318.jpg「触(さわ)れる地球」。触れる地球は、システムは以前からあって、地球博にも出展されたそうです。これにDAYS JAPANなどの報道写真や、早稲田大学によるボランティア活動の写真が載せられています。

手でぐりんぐりん動かせるのですが、それよりもオートプレイにして、写真が画面に表示されるのにあわせて地球が回転してその写真が撮られた国や地域が前面に出てくるのを待つほうがいい感じでした。


a0022216_23163161.jpgシンポジウム開場前の様子。まだ30分以上時間があるのでそれほど人が集まっていません。


さて内容なんですが、参加者がみんなでTwitterでメモしてくれているのでそちらを利用させてもらいましょう。
フランシーヌの場合は (2009-11-22): 「戦争・写真 そしてメディアの危機」tsudaりまとめ。
  --「フランシーヌの場合は」ってブログ名なんだね。若い人は知らないんじゃないの。

以下、私の感想です。

最初の広河さんのあいさつ: 「ジャーナリズムの危機」は、一般には、経済的な危機、経営的な危機として語られるが、それ以前にジャーナリズムそのものが危機に陥っている、という認識が示された。それはジャーナリズムの劣化という意味だろうと思うが、私自身はそれじゃあ良かったことがあったのと思う。

白山眞理「日本の戦争の時代、報道写真家たちはどう生きたか」: 前半は、木村伊兵衛、名取洋之助らが日本にもフォトジャーナリズムの必要性を認識し、その先駆者として努力する姿が描かれたが、後半は彼等およびその後継としての土門拳らが、政府の宣伝機関としての役割を果たす姿が描かれた。写真家自身も疑念を持っていなかったことが伺える。それが私情を交えず淡々と語っておられて、それがいっそう恐怖に感じられた。

広河隆一「現代の戦争報道とメディアの役割」: この中で印象に残ったのは、ジャーナリストも、医師や弁護士のようなプロフェッショナルとしての資格が必要じゃないかという論点。これは、医師や弁護士がもつ職業倫理がジャーナリストにも必要という意味で、決して政府がコントロールすべきだと言っている訳ではない。

上杉隆氏の講演と、広河隆一氏との対談: これが最も期待してたメニューで、期待通りの面白さだった。内容は想像通り主に記者クラブの問題。民主党政権誕生後、亀井大臣や岡田外相のおかげで少しは変化も見られるが、まだまだ他の省庁では記者クラブを温存している訳で、私とはここは一気に変えてもいいところじゃないかと思う。

ところで、DAYS JAPANもこれまでは黒字経営を続けて来たが、今存続が危うい状況になって来ているそうで、定期購読キャンペーンを行っていました。私も以前、「DAYS Japan買ってきました」で、「今度のDAYS Japanには期待したいところですが、商業的に持続可能なのか危惧しています」と書きましたが、5年良く持ったなというのが正直な印象です (いやまだ終ってないけど)。なくなって欲しくない雑誌なので、定期購読を申し込んできました。

5年か。以前書いた「DAYS Japan買ってきました」も同じく2004年8月に書いたものなんですよね。私もその年の5月にこのブログを書き始めて5年半になり、これがちょうど1000記事めです。毎日書く人もいる中でペースはゆっくりなのですが、よく続いたと自分でも思います。最近Twitterで書いてそれで満足しているところもありますますペースがおちてはいるのですが、Twitterで短く書いて、それをもとに少し長めの文章にしてブログに書くという役割分担で、ペースはゆっくりでも続けて行きたいと思います。よろしくお願いします。

追記: Twitterのほうは2000超えてた ...
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by yoshihiroueda | 2009-11-29 23:38 | 世界
CBS Legend
こんばんは。

日が変わる直前に帰って来て、このニュースを知りました。

訃報:クロンカイトさん92歳=米CBSの元キャスター (毎日新聞 2009年7月18日 → 魚拓)

CBSが特集を組むのは当然のこととして、他局も多くの記事をあげています。
CBS: Walter Cronkite 1916 - 2009
ABC: Cronkite Remembered as 'Gold Standard' for News
NBC: Walter Cronkite

Evening Newsのアンカーマン (アンカーウーマンだけど) は、今ケイティ・クーリックが務めています。彼女が、その席についたときの不安、誇り、そしてクロンカイトへの尊敬を語っています。クロンカイト賞はそんな彼女にとって最も誇りに思える賞ではないでしょうか。

CBS News (2009.07.17) - Couric: Cronkite's "Spirit Lives On"

"This is the 'CBS Evening News with Katie Couric.' "という番組最初のタイトルコールがクロンカイトの声だというのは初めて知りました。

他の記事まで追えていないですが、"Event That Left Cronkite Almost Speechless" という記事 (アポロ11号月面着陸のときの話) などは興味深いです。
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by yoshihiroueda | 2009-07-19 03:24 | 社会
ケイティ・クーリックのインタビュー教室
ブロガーの皆さん、YouTube Reporter's Centerで勉強して市民ジャーナリストになろう!

YouTube: Reporter's Center

Katie Couric on how to conduct a good interview


■ YouTube Reporter's Centerに関する記事

TechCrunch (2009 年 6 月 30 日) YouTubeがレポーターセンターを開設。市民ジャーナリストにニュースの取材方法を教える

■ 追記

らふぃさんがテキストに起こしてくれたよ。→ Rosslyn Papers: "Katie's Interview on YouTube (Text)"

LIVE: THE TV BLOG (June 30, 2009) What Actor is Katie Couric Talking About?
"I had an actor who I interviewed, who shall remain nameless, who just didn't want to be bothered," says the CBS evening news anchor to producer Tony Maciulis when asked for an example of a bad interview experience. "It really annoyed me because I was giving him a lot of time on national television and he clearly didn't want to be there."

Who is Couric talking about? Watch the piece below and leave any insight into the identity of the actor in the comments.

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by yoshihiroueda | 2009-07-03 07:33 | 社会
報道GOサイン その2
こんばんは。

前の記事「一身上の都合で、って」のコメント欄で言及したのですが、中川財務相の酩酊問題、マスコミは以前から知っていたようですね。というかその直前には、G7昼食会抜け出した中川氏と会食してワインなんか飲んでいる。

中川財務相:G7昼食会抜け出し、同行記者とワイン (毎日新聞 2009年2月18日)

ここでは
中川氏はここでの飲酒について「本当に口をつけた程度」と話す。
とあるが、同席した記者は本当はどれだけ飲んだかを知っているはずだし、どれだけお酒が回っているかも見ているはず。それに関してはそれが正しいともウソとも報道していない。

「中川大臣酩酊してませんか」 会見出席記者なぜ質問しない (J-CASTニュース 2009年2月18日)

では、実際に記者が会食に参加した読売新聞は、
「中川氏が飲酒しているところは確認していない」と弁明している。
だって。

さてその理由だが、前の記事「一身上の都合で、って」のコメント欄で私は、「裏話が聞けなくなるからみたい」と書いた。実際ジャーナリストの上杉隆の話が上記記事に出ている。
ジャーナリストの上杉隆さんは、政治家との関係や記者クラブの存在が背景にあるとみる。

「マスコミの自主規制じゃないですか。大臣の機嫌が悪くなるからです。それがずっと続いていて、習慣になってしまっていますから」
酩酊会見でもう隠せないとなって初めて大々的に叩くのだ。

以前「報道GOサイン」で書いたが、体質は何も変わっていないのだ。
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by yoshihiroueda | 2009-02-20 23:55 | カルチャー
そしてジャーナリズムの役割 - 転び公妨 [2]
「転び公妨」続き。

森巣博氏の「越境者的ニッポン」第15回「日本は法治国家なのだろうか?(前)」ではジャーナリズムに関しても問題提起している。

しかしこのドキュメンタリー・フィルムが提示した恐怖は、その点ではなかった。当時、オウム真理教の亀戸・新東京総本部前には、何人かのジャーナリストがつめていた。そのジャーナリスト達は、警察によるこの無法行為を、にやにや笑いながら眺めていたのである。
森巣氏は、三権分立の相互監視はそれだけでは機能せず、その相互監視が機能しているかどうかを監視するのがジャーナリズムだとしている。

マスコミを監視しなければ行けないのは市民であり、そこに市民ジャーナリズムの価値があるだろう。お上にたてついて逮捕される人たちを批判する人達は、大本営発表をそのまま流すマスコミからの情報に基づいて批判しているのだろう? 私には、お上にたてついて逮捕される人たちを批判する人達と、マスコミのことを「マスゴミ」と一批判する人達が同じに見えて仕方がないのだが。

これも九郎さんの「韓国での李政権批判デモについてメモ」で知ったのだけど、
ネットの「祭り」がリアルに炎上した韓国・抗議デモの事情 (IT-PLUS 7月1日)
 警察による鎮圧や、女子大生が機動隊に頭を踏みつけられ負傷したこと、ベビーカーにまで容赦なく放水する警察の姿が生中継されたことで、さらに集会は激化した。個人放送局の中継動画に触発されて、もう黙ってはいられないと集会に参加したという主婦もたくさんみかけた。集会は過激になりすぎ、一部暴徒化しているとの報道もあった。
 ほとんどの携帯電話にカメラが付いていることから、警察が暴力を振るおうとすると一斉にカメラを向けて証拠写真を残したり、集会の参加者の顔写真を撮影する警察の顔写真を逆に撮影して「この人に気をつけろ」とブログに書き込んだり、ろうそく集会が始まった5月初めからポータルニュースもブログもコミュニティーも動画投稿サイトも個人放送局も、集会の様子を伝えるネットユーザーたちの写真、動画、書き込みで溢れかえっている。
いつもは韓国の民度の低さには批判的なのだが、こういう権力を監視する姿勢をもっているところは学ぶべき点だと思う。
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by yoshihiroueda | 2008-07-12 05:58 | 日本
野次馬と市民ジャーナリスト [1] 使命感と職業倫理
ずっと考えていることに関する記事があった。

東京・秋葉原殺傷:ネットにあふれた事件 目撃者ら情報発信、報道に新たな展開 (毎日新聞 2008年6月23日)

考えて始めた最初はこれ。
Nikkei Net IT-PLUS ガ島流ネット社会学 (2008/06/10) 秋葉原事件で融解した「野次馬」と「報道」の境界
多くの一般人がケータイで写真を撮っているのが問題になっていることを知らない段階で読んだ。

ここでは、映像を配信した人 (ジャーナリストでない一般市民) の「これはかなり楽しんでいたと思います」という正直な声が引用されている。また、ジャーナリスト側としての自分自身の「私も新聞社時代に何度も事件・事故現場を取材したが、ある種の興奮状態に陥ることは確かだ」という告白も載せている。この部分では差はないと言えるだろう。

DAYS Japan 2008.5月号では、ミャンマーで銃撃され亡くなった長井さんの写真でDAYS特別賞をとったラティーフ氏のインタビューが載っている。ラティーフ氏は長井氏の死に対して悲しみとジャーナリストとしての情熱に対する尊敬の念を示しながらも次のように語っている。
次の日に友人がホテルに来て『ニューヨークタイムズ』の一面の記事を見せてくれました。それから2日以内に、妻がインターネットから60以上の一面記事をダウンロードしました。掲載された写真を見て初めて、私はこの出来事が世界に報道されたことを光栄だと思いました。それは私が常に夢見ていたことだったからです。この日は私にとって特別な日になりました。
ここにも正直な高揚感の吐露がある。

また、この源泉には使命感もあると思うのだ。俺がこれを伝えないと誰が伝えるのだ、という。確かに秋葉原には多くの人がいたので、自分が伝えなくてもという側面はあるだろう。しかし多面的な報道があることは良いことだし、写真は多くの中からベストショットが選ばれ生き残るという点では、伝える人が多くいて悪いことではない。

9.11のときのことを思い出した。最初はどうなっているのか分らない状態だったのが、だんだん提供される写真が増えてきて、衝突の瞬間の写真やビデオまででてきたんだったね。

ここでは使命感は同じという前提で考えていたのだが、「◆木偶の妄言◆」仁さん (やはりジャーナリスト) の記事「気持ち悪い人々」では、目の前で2人の友人が殺された人の日記をとりあげ、写真を撮る野次馬に対する不快感を表明している。
トラックにはねられた友だちを介抱していて、ふと視線を上げると周りは「カメラ、携帯、カメラ、携帯…」。やめてくれと言うと「無視された。嫌な顔もされた」そうだ
これを見ると使命感があってやっている訳ではないとも思う。

そして、「about ・ぶん」ぶんさんの記事『「伝えること」の恍惚に潜むもの』で紹介されているこの記事
秋葉原無差別殺傷事件 “記念撮影”する傍観者たち (iza! 06/18)
では「記念撮影」という言葉が使われており、また最初の毎日新聞の記事では以下のような記述がある。
事件現場近くを歩いていた際に、ある男性が「犯人が捕まったぞ」と声を上げたという。周りには写真のコピーを求める人々が殺到。携帯電話の「赤外線送受信」を使うと、5秒程度で写真を自身の携帯に取り込むことができる。その場であっという間に容疑者の画像は不特定多数の通行人に広まったという。
ぶんさんは表題からわかるように、「伝える」という意識をもって、なおかつそこでの自分の内面の高揚感を予測し戒めているが、これらの記事を見るかぎり、ブログなどで事件を伝えることを目的としたとは考え難い。

まずは使命感を意識することは重要だと思う。

しかしそれでも十分ではない。ガ島さんの記事にもどる。ここにこういう記述があった。
はてなブックマークには『マスコミが伝えると「報道の責務を果たす」になって、個人が伝えると「野次馬」というのは軸としておかしい』『「撮っていい人」と「撮ってはいけない人」を分け隔てているのは何だろう。カメラの口径?職業意識?倫理観?「報道」の腕章?そもそもそんなものがあるのだろうか』というコメントがあった。
ここでコメントした人は疑問視しているが、私は「職業意識」と「倫理観」だと思う。

もしかしたらこのコメントを書いた人は「職業意識」=「使命感」として書いたかもしれないが、ここでは分けて考えたい。私がここで「職業意識」をあげるのは、プロとしてやるべきこととやってはいけないことをわきまえていることが重要だと思うからだ。「倫理観」とあわせて、「職業倫理」といったほうが良いかもしれない。たとえ使命感があったとしても、刑事が拷問で自白をひきだすことをやってはいけないのと同じことだ。

ジャーナリストとしての教育を受けていない市民が、ジャーナリストのまねごとをするなと言っている訳ではない。ジャーナリストだったらどう行動すべきなのかを考えながら行動することが重要なのだと思う。

その意味で毎日新聞の記事の以下の記述は肝に銘じる必要があると思う。
 水島教授は「中継した人のブログから自問自答している様子がうかがえた。中継した人だっていつかは撮影されて配信される側になるかもしれない。誰もが本人の意思とは無関係に参加せざるをえないネット社会を我々は選択したわけだ。大切なのは、このように自問自答しながらネット社会での振る舞いを身につけることではないか」と話している。
そしてそれは、今のマスコミのことを「マスゴミ」とよぶ批判精神を持った人ならば難しくないと思うのだ。他人には厳しく自分には甘いと言う姿勢で臨みさえしなければ難しくない。

次の記事はさらにいろいろな視点で書かれている。言及したかったが、ページ数が尽きた (そんなものないて)。また別項で、また宿題が... 汗。
CNET 佐々木俊尚 ジャーナリストの視点: 2008/06/14
同じ空間を共有できていたのか--秋葉原事件の撮影について
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by yoshihiroueda | 2008-06-24 07:56 | ネット
AFPBB News メールマガジン創刊
こんばんは。ここもリニューアルしようかな。

AFPBB Newsのメルマガ今日創刊だそうです。いつ登録したのか忘れてましたよ。

AFPBB News

他の新聞に載っていない国際ニュースが載っている(逆に言えば日本の大新聞が取り上げているニュースがあまりない)のと、写真が必ずついているのが特徴的なネット新聞です。公式ブログに、シバレイさんのブログなんかあったりしてリベラルなスタンスを明確にしている新聞なのかと思っていたのですが、スポーツ、エンターテインメント、ファッション(ブランド)の話題も多く、そういうスタンスを強く出している訳でもないのかもしれません。

そういう意味で、立場に関わりなく楽しめる新聞かもしれません。

今日の段階で目立つのはエコバッグブーム。ブロガー人気記事のランキングベスト10に3つもはいっています。

1位: “エコバッグ”はもはや社会現象 インドネシアで発売中止 (2007年 07月 21日)

2位: アニヤ・ハインドマーチのエコバッグ、7月に日本で発売 (2007年06月18日)

アニヤ・ハインドマーチのエコバッグが日本上陸、先行販売に長蛇の列 (2007年07月17日)

もちろんランキング自体はブロガーが注目しているというとを示すに過ぎないが、少なくともそれだけの記事を出していると言うところが他紙と違うところでしょう。英国の最初の発売 (2007年 04月 27日)から追っていたことが分ります。また、環境関連のニュースも他よりも多いと思います。

私はエコ(ロジー)とエコ(ノミー)を両立させているほうだと思います(すなわち、お金を使わないのがエコにつながると考えている)が、世の中を見ていると「エコ」=「金持ちの道楽」という印象が強い(というかますます強くなってきている)と感じています。そういう意味で、インドネシアでもエコバッグブームの過熱が心配って、ちょっとびっくり。
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by yoshihiroueda | 2007-07-24 23:56 | 世界
ジャーナリズムの役割
こんばんは。

昨日「長崎原爆投下1ヵ月後のルポ」に関して感想を書いたのですが、その中で、「(毎日新聞は)情報操作に結果的に(または積極的に)協力していることを自己反省も含め書いています」と書いた。具体的には、「クローズアップ2005: 長崎原爆ルポ(その2止) 米の戦争報道規制、今も」(毎日新聞2005年6月17日)の
米軍の動きを直接取材し、戦況を伝える上で極めて限られた機会なので従軍した。だが、制約が多い中、当局が提供する取材の場を利用せざるを得ない。開戦前のガスマスク装着訓練の記事は、実際には存在しなかった化学兵器の脅威を強調する効果をもたらしたはずだ。

 横須賀を母港とするキティホークには複数の日本メディアが「配属」された。新聞やテレビへの登場機会を増やし、日本に家族を残す乗員の士気高揚につなげる狙いがうかがえた。戦場の現実を伝えるという本来の責務とは別に、「国際的な反戦世論の中での戦争遂行」という米国の国益に沿った「宣伝役」として使われた側面も否定できない。
の部分を指している。

これについて書き忘れていたことがある。それは「今はどうなの?」ということだ。

サマワに駐留する自衛隊、最初こそ各社から派遣されていたが、早い段階で各報道機関は撤退していると聞いている。自衛隊宿舎への砲撃等のニュースがあったが、それは自衛隊から送られてくる情報をイラク国外で受け、「サマワ発」として送っていたはず。いわば大本営発表だ。

その後抵抗がはげしくなると、自衛隊は宿舎に籠りっきりであるとか、ハローワークにイラクでの給水活動と思われる求人があったとかいう情報も流れている(噂と切り捨てるつもりもないが、真実と鵜呑みにするつもりもありません)。これらに関してはマスコミによる検証はなされていないように思う。そんな中で1年間の派遣延長も何事もなく決められた。

このように、口で反省してもなー、今後、それから今、どのように取り組むのか明らかにしてもらいたい、と思っていたところに、きっこさんのブログにこんなことが書かれていました。

きっこのブログ 2005.06.18 「サマワで被爆した自衛隊員たち」(「被曝」ですね)

帰国した自衛隊員の奥さんにできた赤ちゃんに生まれながらにして障害って悲惨すぎる。これも鵜呑みにするつもりはないのだが、信頼できる情報が他にある訳ではない。報道機関は帰国自衛隊員の調査を行ってもよいのではないか。そういうことを行うことが、「反省」を示すことではないのか。もちろん自衛隊から拒否される可能性は高いと思う。しかしそれならば、自衛隊が隠そうとしている事実を報道すれば良い。その事実が真実を語っているといえるだろう。

ライブドアの堀江社長の既存ジャーナリストを軽視する発言に対して、多くの既存ジャーナリズムが、プロのジャーナリストでないとできないことがあるということを主張していたとおもう。我々はそれを見せていただくことに期待している。

追記: トラックバックが来ていて、「噂の一人歩き」って書いてあるので事実を示して否定してくれていると思ったのですが、そうではありませんでした...
私の記事はむしろ「噂の一人歩き」を抑え事実を追求することをジャーナリズムに期待する内容なのに、愛・蔵太ももうすこし調べて (というかちゃんと読むだけなので) ものを書いてほしい。
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by yoshihiroueda | 2005-06-22 01:02 | 平和への祈り