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改憲か解釈か
こんにちは。選挙行く前というか投票日前に書いておくべき話題だったと思いますが...

クーリエ・ジャポンに、森巣博氏による「越境者的ニッポン」という連載があります。森巣博は、ギャンブラーで作家。連載の第1回ではそのことについて書いていました。自分のことを「チューサン階級」(中学3年生程度の知識の持ち主)と称していますが、博学で種々の経験もあって文章も論理的で面白い。

3回目(8月号) 「正論といふもの」では「憲法改正」に関して書いています。

・「国民投票法」は「憲法改正手続き法」であるはずが政府もメディアもちゃんと伝えていない。
・自民党が出した新憲法草案は「新憲法制定」というべきもので、「改正」という言葉を使うのもおかしい。
・言葉の置き換えによる言論誘導が行われており、全てがなし崩しに進んでいる。
・「戦争犠牲者」も本来は「戦争被害者」であり、「犠牲者」への言い換えは「加害者」の存在を不問にする。

・森巣自身は「改憲」派という立場をとる。条件付き改憲派。
・今までの憲法は、政府(法の執行機関)によって解釈を曲げられてきた。
・これにより「現実が憲法にあわない状態になっている。
・現実を認め、憲法を政府が守れるものにしてあげましょう。
・しかし、そうやって決めた新しい憲法は絶対に守らせることが必要だ。
・守らせるための担保が必要となる。憲法とは別に罰則規定を定めた法律が必要だ。

・これこそが正論だ。

私も、『「お釣りはお駄賃」は許しません』 (2005年 10月 16日)では、
第9条改正は、前原さんと同様、条文の矛盾をなくす意味では必要と思っています。ただ、現在検討されているのは、憲法の位置付けを、「国家権力を抑制する」ものから、「国民のあり方を規定する」ものにすることを主眼としているらしい。
と書きました。ごまかしが嫌いなのです。

一方で、私の立場は護憲にあることは読み取れると思います。憲法改正でさらに憲法を改正しやすくなったり、国民のあり方が規定されることで、ただでさえ同調圧力に弱い(「空気読め」に抗いきれない)日本人から自由な議論が奪われることを恐れています。

また、解釈憲法によっても、今まで平和が維持され、繁栄を享受出来ている面もある。今のままで良いのでは? 矛盾を包含したものも世の中じゃない?という思いも前よりも強くなってきたと思います。

そういう考え方に影響を与えたものの一つに内田樹さんの憲法論があります。「憲法の話」 (2007年05月03日)があります。
二つの対立する能力や資質を葛藤を通じて同時的に向上させることを武道では「術」と言う。
「平和の継続」と「自衛力の向上」を同時に達成しようと思ったら、その二つを「葛藤させる」のがベストの選択なのである。
九条と自衛隊が矛盾的に対立・葛藤しているという考え方は、『九条どうでしょう』でも詳述したように、戦後の日本人がすすんで選んだ「病態」である。
...
本来は存在しない九条と自衛隊の葛藤を苦しむという不思議な病態を演じることを通じて、日本人はその「疾病利得」として、世界史上例外的な平和と繁栄を手に入れたのである。
この「演じる」ということはキーワードかもしれませんね。

さて、もとの森巣博氏の主張に戻ります。私はこれは全面的に「正論」だと思います。括弧付きの「正論」は、「そうは言っても」という諦観を含みます。そこは「絶対に守らせる」というところが共有認識になっていないところにあります。まずそこが共有認識になるまで、私は「護憲」の立場をとるでしょう。

追記: 藤代裕之@ガ島通信さんが、「[ニュース・時事ネタ]投票完了」で、「投票完了」のトラックバックもお待ちしています、ということですのでトラックバック送ります。
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by yoshihiroueda | 2007-07-29 13:38 | 日本
最大の争点が「年金」だって
選挙:参院選公示 安倍政権を問う 「年金」最大の争点−−29日投開票 (毎日新聞 2007年7月12日 東京夕刊 → 魚拓)

直近の問題を争点と位置づけるのは、何も学習していない証拠。

前回の衆院選は、「郵政民営化」が争点と位置づけられ、マスコミも他の争点もあるとしながらもほとんどの時間を「造反組」、「刺客」などの話題で費やした。選挙の結果をうけ、郵政民営化はすぐに成立し、任期4年の残りは「お釣りはお駄賃」状態になってしまった。私も「ゆるしません」とは書いたものの、半分諦めムードだったと思う。議論もまともになされないまま強行採決の嵐。教育基本法、国民投票法なども採決までマスコミで問題点が報道されることもほとんどなく、成立して初めて問題点が示されるような状態だった。

今度の選挙は任期6年で、解散もない。任期中には憲法改正も日程にあがる。民主党の中にも憲法改正論者は多いので、政党で見るのではなく、個人別にどのような態度をとっているのか見て行く必要がある。憲法改正反対の立場の有権者だけでなく、賛成の立場の有権者も同様です。

憲法改正が日程にあがるような状態でなくても、過半数を握りフリーハンドをもったら議論せず強行採決を繰り返す、民主主義をないがしろにするような人間にこの国をまかせる訳にはいかないと思うのだ。マスコミも直近の争点だけでなくこの国を託すという意味があるのだということをちゃんと伝えてもらいたいものだ。

補足: 「きまぐれな日々」さんが、「参院選民主党候補の憲法問題に対する認識」で、民主党候補(執筆当時予定者)の憲法改正に対する態度を整理されています。トラックバックを送りますが、「第21回参議院選挙公示に伴うお知らせ」では、
特定の党派または候補者への応援の要素が含まれていると管理人が判断したコメントやトラックバックは、たとえその内容に管理人が賛同できるものであっても、承認はいたしませんので、ご理解とご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
と書かれています。私の文中には「特定の党派または候補者への応援の要素」は含まれていないと考えていますが、どうかな?

それから、エクソダス2005《脱米救国》国民運動さんが、「護憲派候補者リストの見直し:社民党推薦候補は必ずしも全員9条堅持ではないのではないか?」で、「純護憲」派候補推奨リスト(試案)を書かれています。えーと、これは私の「特定の党派または候補者への応援」ではありません、と逃げを打っておきます。それから、このリストは、「勝てそうな党・候補者」という戦術的な要素が含まれているので、私としてもそのまま賛同出来るものではありません。
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by yoshihiroueda | 2007-07-12 23:58 | 日本
憲法施行60年
こんばんは。特に旅行の計画などないのにうっかり9連休にしてしまいました。

今日は憲法記念日でした。憲法施行60年だそうです。

という訳で、先日放送されたNHKスペシャル「日本国憲法 誕生」を見ました。

憲法成立までの過程を描いたノンフィクションです。「アメリカ、GHQに押し付けられた憲法」という言い方が定着している日本国憲法ですが、その過程での日本人の関与が結構あったことがわかり興味深い内容でした。

GHQから与えられた憲法草案ですが、その前に日本人の間で新憲法に関する議論が行われており、その中で民間の研究会が発表した案が、アメリカ側も容認できる内容だったことが分かります。と言うよりも、この研究会の案がGHQの草案のベースになったのではないかとも思えるような内容でした。

政府案がなかなか出てこず、一方では極東委員会が組織化されると主導権はそちらに移るため、GHQは原案を提示します。その後は、日本政府とGHQの議論によって検討が加えられます。この中でも日本側からの意見が盛り込まれます。

一旦はそれが合意に達したものの、極東委員会のソ連、中国などの要求で修正が必要になります。ここでは、アメリカ側から日本への要求は、「極東委員会を納得させるために必要だ」ということがベースになります。日本に対して説得するような感じになっていました。国際社会で認められるために、日本が自ら選んだものとする期待が込められているようでした。

また、オーストラリアの要求で日本国民が憲法制定のプロセスに参加することが求められ、普通選挙が行われることになりました。これにより国会でも修正がなされることになりました。「戦争の放棄」に「日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し」という一節が加えられ、「これはただ与えられたものではなく、日本国民の意志である」という宣言が加えられたことが語られます。

このように、「与えられた」ではなく、(例えそれが国際社会から認められることを目的としていたとはいえ)自らが参画して制定した過程を知ると、余計に愛着が湧いてきますね。

そういうプロセスは定期的に必要なのかもしれません。今後改憲のプロセスは政治日程に上がっていくのでしょうが、ただやみくもに護憲をいうのではなく、議論した上でやっぱり今の憲法がいいというようになれば良いと思います。ということを、天木さんの「真の改憲論議はまだ先の話だ」を読んで思いました。引用します。
国民の中に賛成、反対の議論が起き、酒場でも料理屋でも議論になる。そのくらい熱中しなければ出来ない問題だ・・・
今このような議論は避けられる傾向にあり、それが改憲でも同様...ということもあり得ることでその点は懸念事項ではありますが。

追記: 憲法施行60年に際し記事を書かれている皆さん
瀬戸智子さん 「憲法施行60年」
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by yoshihiroueda | 2007-05-03 23:54 | 日本
核武装議論続き
こんばんは。元防衛庁長官の石破さんは、見た目はあやしいけど、ちゃんとした議論ができる人だよなあ。

核武装の議論を行うことの提案の批判は、言論の自由を抑えつけるものという意見があるが、私はそうは思わない。前回書いたことだが、言論の自由はちゃんとある、論文書いて発表しろって。

私は、議論をすることには反対だ。いや、やりたい人だけでやればいいとは思うのだが、ここで議論しようと言っているのは、閣議や国会でやろうということだろう。他の人を巻き込んで時間使ってやることか?

「核武装を行うか」というのは、議論を待たず答は自明だと思うのだが、そのことはちゃんと言われていないように思う。私が自明だと思っているが、それは共有されていないのかもしれないね。

まず、憲法9条では
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
と言っている。

確かに自衛隊は存在するが、それは防衛のためであって、「国際紛争を解決する」ことを目的にしていないからというぎりぎりの線で存在を許されているに過ぎない(第2項に対してはどうやっても言い訳できないような気がしますが)。

ではなぜ核兵器はそうでないのか。
・核は「抑止力」と位置付けられている。攻撃したら攻撃し返しますよ、いやでしょ?という訳だ。それって「武力による威嚇」だよね。
・「自衛」という位置付けにできるのか? 侵入した軍隊やミサイルに使うのか? それって国内で核兵器を使うということだが、国民を犠牲にするのか? ミサイルが発射された段階で使うということも防衛のうちにいれるという立場もあるが(私はその立場に与しないが)、それに核兵器を使って敵国の民間人も巻き込むのか?
という訳で、憲法9条のある中で、核兵器は議論の対象のもならないはずなのだ。

そして、「第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」がある。

憲法に違反しないでできるということを主張してからにしてもらいたいものだ。
または、憲法を改正するという議論から先にしてもらいたい。

それから、野党もただ批判するだけでなく、ちゃんと理由を示して、ダメといわないといけない。

なお、改憲の議論をすることは、第9章に改憲の方法が規定されているため、この99条に違反することにはならないと考える。
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by yoshihiroueda | 2006-11-12 23:40 | 日本
日本良い国 清い国
世界に一つの憲法九条の国。

こんにちは。秘書田中です(ウソ)。

「憲法九条を世界遺産に」 (太田 光 、 中沢 新一) を読みました。

これまで私は
「日本良い国 清い国 世界に一つの神の国」とは言わないが...
ということを書いてきた(「江田ビジョン」「俺について来い」)。

「神の国」とは言わないが「普通の国」ではいやだ。だがそれはどんな国なんだ?

それに解を与えてくれたのがこの本だ。

これからは
日本良い国 清い国
世界に一つの憲法九条の国
を標語にしていきたいと思う。

さて、この本は、ただ声高に「憲法九条を守れ」というのではなく、日本国憲法が抱える矛盾、宗教との関係、思想界との関係、芸術/芸能/お笑いとの関係、さまざまな視点からの議論が含まれています。その点でも視野を広げてくれる本だと思います(それはお前の視野が狭いだけだと言われると反論できないですが)。

論点の一つに、「これまで続けてきた憲法九条を我々の世代で壊して良いのか。後の世代に胸を張れるのか」ということがあります。

あ、これって「天皇の男系をここで我々が絶って良いのか」という議論と相似形だよなー、と思って読んでいたのですが、後の方でそのことが書かれていました。これに関して中沢は、我々が柔軟に対応して保ってきた本質は別のところにあるだろうと述べています。本質を男系と伊勢神宮に帰結させるとても貧しいものになってしまう。この点も私の主張と似ていると思いました。
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by yoshihiroueda | 2006-10-29 13:07 | 日本
2/3の意味
こんばんは。みなさん、渋滞に巻き込まれていませんか。

今日は憲法記念日ということで、新聞も憲法に関する記事が多い。

毎日新聞の「余録」 というコラム(「天声人語」みたいなもの)も憲法の話題。

余録:一つの世代が、他の世代に対して…
「一つの世代が、他の世代に対して、自らの問題を決する権利を否定してはならない」「後世の国民の自由意志を奪うな」というのは日本国憲法を起草したGHQの委員会でのC・ケーディス民政局次長の主張だったという

起草過程では将来も日本人が人権条項を改正できぬようにする案や、改憲に国民の4分の3の賛成を要する案が出たそうだ。「憲法押しつけ」の張本人のようにいわれるケーディスだが、それらには強く反対した。改憲の扉を日本人に残すべきだと考えたのだ

その彼は半世紀の後に「憲法は日本にとってベストだったと信じている。だが私自身は50年間も憲法がそのままの形で維持されるとは当時思いもしなかった」と語った。彼が残した扉を開かなかったのも、それはそれで日本人の自己決定の結果だ
改憲に向けての大きなハードルと考えられている国会議員の2/3以上の賛成だが、彼にとってみればまだ「改憲の道を残している」結果なのだろう。[追記] 紙面にしかないのだが、座談会があって、その中で、アメリカはこの条件で何度も憲法を変えているという発言があった。その意味で、変えられるけど変えていないという選択をしているのは日本国民だと言える。

もうひとつ同じく毎日新聞で、以下のような記事があった。

記者の目:憲法記念日 「3分の2」条項の効用=田中成之(政治部)
 04年から政界の憲法論議を取材して実感したのが憲法改正のハードルの高さだ。両院の「3分の2以上の賛成」という発議要件を満たすには、自民、公明、民主3党の協調が不可欠。与野党対決が宿命の議会では極めて難しく、発議はほとんど不可能に見える。自民党は新憲法草案で「過半数の賛成」による発議を可能にし、ハードル引き下げをねらった。

 しかし、私は「3分の2」の効用を主張したい。「憲法は国家権力を制限するもので、国民に義務を課すものではない」という基本的な認識が、特に自民党内で薄いからだ。一般に「国民の3大義務」と言われるが、勤労と教育は人生に不可欠な義務以前のものだし、納税義務の条文は「国民は法律によらずに納税の義務を負わない」と読むべきだ。

 ところが、自民党草案の策定過程では「国防の責務」や「家庭を良好に維持する責務」など、国民に新たな義務を課すことが検討された。優勢だったこれらの意見が草案に盛り込まれなかった理由は、ひとえに改憲のハードルの高さにある。
改憲できない訳ではないが、簡単でない。ここに意味があるんだねえ。ほとんどの時代で自民党が過半数を握っていたので、もし「国会議員の半数以上」という条件だったら、この国の形はどうなっていたか分からない。「どうなっているか分からない」というのは、私が現在の憲法を守る立場だから「悪くなっている可能性が高い」といっているように見えるだろうが、上記田中記者の意見と同様、現在の憲法の条項そのものよりも、憲法の意味を守るという立場を守らねばならないと考えるからだ。

記者の目の続き。
起草にあたった与謝野馨政調会長(当時)や舛添要一参院議員らはそうした項目を次々に削り、中曽根康弘元首相直筆の前文素案も完膚無きまでに改変した。「太平洋と日本海の波洗う美しい島々に、天皇を国民統合の象徴として戴(いただ)き」という中曽根案は退けられた。舛添氏は「情緒的な表現や歴史解釈は前文には入れない」などと指摘したのだが、中曽根氏は草案発表直後、親しい議員に「法匪(ほうひ)の議論だ」と不満をぶちまけた。
 「法匪」とは法律を悪用する役人や弁護士を指す。しかし、私はむしろそうした批判を受けるほど厳しい論議がなされたことが重要だと思う。結果、草案は9条以外は「微修正」程度の穏当な内容に収まった。9条にしても2項を削除して「自衛軍」保持を認める条文を新設したが、1項の条文は一字一句変えずに済ませ、党外に配慮した。
舛添さんも結構やるもんだね。中曽根元首相の個人的な名誉欲で、この国の将来の方向性を決められてはかなわない。
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by yoshihiroueda | 2006-05-03 19:50 | 日本
「お釣りはお駄賃」は許しません
こんばんは。

郵政民営化法案が参議院を通過しました。審議するメンバーも法案の中身も変わっていないのに審議結果が変わるのはなぜ? って、いや分かってるんですけどね。

この前衆議院を通過したときにも書いたんですが、

「郵政民営化」だけを訴えて、当選した。
1ヶ月でこの公約、すなわち全ての約束は果たした。
後の3年11ヶ月の「お釣り」は「お駄賃」として自由に使っていい。

なんてことを許す訳には行きませんよね。皆さんも、「お釣りはお駄賃」は許しません、って言ってください。

さてこのお駄賃が何に使われようとしているかというと...

・共謀罪
   -- たまごの距離さんが詳しいです。「国際的な組織犯罪の防止に関する国際連合条約」を批准するのに必要との位置付けで、この国際条約が求めているもの以外にも適用可能にしている。

・人権保護法
   -- これも適用範囲がはっきりしない。便利に使える可能性をはらんでいます。その前に鳥取人権条例が成立したそうですね。=社説は語る=さんが問題点を指摘されています。

・憲法改正
   -- 第9条改正は、前原さんと同様、条文の矛盾をなくす意味では必要と思っています。ただ、現在検討されているのは、憲法の位置付けを、「国家権力を抑制する」ものから、「国民のあり方を規定する」ものにすることを主眼としているらしい。

・憲法改正のための国民投票法案
   -- これも本来必要なはずなんですが... シバレイさんの警告 > 報道規制、一般市民も集会などの言論規制が行われる。

これらに共通する点は、現在憲法で保障されている様々な自由の制約に使えるところだと思います。「自由を制約します」とは書いていない。それだけに恣意的に使えて危険と思います。

問題が大きければマスコミで大きく取り上げられるでしょ、そうなってないってことは杞憂なんですよ、って言われるかもしれません。

でもね、マスコミで取り上げられるっていうのは、問題が大きくなってから、被害が大きくなってから。エイズもアスベストもリフォーム詐欺もそうだったよね。

「争点は郵政民営化だけじゃない」ってちゃんと言っていても、他の話題を大きく取り上げていたら国民に届いていない。

だからみんなで声をあげないといけないのだ。

私も「お釣りはお駄賃」は許しません、という方は → 今日もクリック!
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by yoshihiroueda | 2005-10-16 01:49 | 日本
現実的な視点での改憲論議
こんばんは。拳法の達人です(ウソ)。

私自身は、憲法の文言を誤魔化しながら運用している今の状況はあまりほめられたものではないと思っている。しかし、私と立場は違うが、毎日新聞の社説は、「憲法はどうあるべきか」という視点からの議論が多い中で、現実的な指向での議論となっていて、なるほどと思わせる一面があると思う。

社説: 憲法記念日 改憲への原則3点を確認する

・国連憲章前文で謳われている平和主義への返答として憲法9条がある(我々が平和を乱す存在とならないことの決意)。
・国連が認める自衛権、集団的自衛権も封殺してきたのは、旧敵国としての自制。
・常任理事国への立候補は、再び人類に戦争の惨害をもたらさない側の国として認知され信頼されるはずという宣言。
・それが国際的に承認され常任理事国になれるとすれば、日本は名実とも敵国ではなくなり、自衛権を封殺した理由は大きくそがれる。
・このため、集団的自衛権の論争より、常任理事国入りにエネルギーを傾けることははるかに効率的で有効。

ふむふむ。

そして、その前提になっているのが、次の「国柄、国民の義務論争」に関するポイントと思う。
米国などは憲法があって国が成立している歴史がある。日本は違う。憲法は日本の長い歴史の中では最後のほうで国際社会に向けた自らの証明書として作られた。日本の国柄は憲法に書き込まれるいかなる作文より深く広く人々の心と風土に浸透しているものでなければそもそも意味がない。
憲法より先に日本人が育ててきた価値観、文化を前面に出しているといえる。

これはこれで納得のできる議論だと思った。

しかし、日本人の「心と風土に浸透しているもの」というのが安定的にあれば、という前提条件がつくと思う。それが壊れていっていると感じているのは私だけでないと思う。

自然を大事にすること、自然の前に謙虚であること、資源の少なさを勤勉・工夫・誠実さで補ってきたこと...。これらを再確認し書き留めておくことで、今後の我々の行動指針、我が国の運営指針とすることが必要なのではないかと思う(憲法はもともと国を国家権力を縛り付けるものだとことはこの社説にも書かれていることでもあり、理解していますが、国民を含めた国のありかたを積極的に謳うのもありなのではないかと考えて書いています)。そしてこれらの価値観を世界に広めていくことが我々の存在意義であり、誇りとすべきことなのだと思う。

追記: 私自身は常任理事国入りに賛成の立場ではありません(過去記事)。
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by yoshihiroueda | 2005-05-03 23:58 | 日本
「戦争のつくりかた」を読もう/買おう
戦争のつくりかた
りぼん・ぷろじぇくと / マガジンハウス
スコア選択: ★★★

「戦争のつくりかた」を読み広める会に賛同して、私も推薦の言葉などを。

最近、憲法改正の話題が多くなっているようです。自民党も、民主党も、憲法を改正すべきと言っています。確かに、今の憲法はアメリカに与えられたものであるというのは正しいでしょう。外国から攻め込まれたときに戦わずどうぞ殺して下さいというのかと問われれば、それは嫌でしょう。

議論もせずに反対することを批難する向きもあります。そう、我々は議論し、お互いの意見を理解しなければいけません。いや、議論する前に理解しておかなければなりません、正論と思える議論の裏に、どんな本音が隠されているか、隠されている可能性があるかを。

既に動き出しています。アメリカの「無限の正義」というマントもほころび、戦争する目的が金儲けのためであることは隠しきれなくなっています。アメリカはそれでも平気になってきています。なにしろ誰にも文句をいわれない存在になっているのですから。さらに日本やイギリスが支えてくれていますから。日本はいまやそのアメリカの最大または2番目の支援者であることにいったいどれだけの人が認識しているでしょうか。その覚悟をもっているでしょうか。ちなみにブレア英国首相は国益のためアメリカを支持することを議会(=国民)に対して説得し続けています。一方小泉首相は、開戦前に、どうするつもりなのかを問われても、どうなるか決まっていないことに対して議論できないと答えていました。そう、我々はなんの覚悟も無くここまで来ているのです。

この本を読んで、憲法の改正に、法律の成立にどういう意味があるのか、どういう結末に導く可能性があるのか、知っておいてもらいたいと思います。この本自体は一方の立場でしか語っていませんが、大丈夫、反対の立場からの意見(その正論の部分のみ)は喧しく聞こえてくるでしょう。

なお、この本はWebで読むことができます: Web版 戦争のつくりかた
また、各種参考文献もWebで入手できます: リボン・プロジェクト
本を買うメリットは、背景、参考文献と対比しながら読むことができる点と、お子さんにも与えるまたは目につくところに置いておいて自主的に手にとって読むことが期待できるというところでしょうか。また、購入によって作者、出版社を支援することもできます。

最初に現在の憲法はアメリカに与えられたといってよいと書きました。今また、アメリカの中枢(パウエル国務長官、アーミテージ国務副長官)が、 憲法を与えようとしています。「国連安保常任理事国になりたければ、憲法9条を見直せ」と言っています。アメリカに与えられた憲法ではなく自主憲法を、という声が聞こえてきたら、それは本当に自主なのか疑ってかかる必要があります。

彼等の発言に対して、2つの逆の立場の意見があります。それぞれ考えられた上での結論と思いますので、ここで紹介します。
森田 実: 日本をアメリカの前線にするための憲法改正
田中 宇(さかい): アメリカは日本に自立を求めている
後者も、自主的にアメリカと同じ立場をとれと言っていると考えると、同じなのかもしれません。私は、森田の「憲法改正問題は、日本が米国から真に独立し、真の独立国家になってから、じっくりと取り組むのがよいでしょう。」という発言に共感します。

追記: 忘れていました。みなさん、この本を紹介する輪にはいりましょう。紹介したら日日光進さんの(「戦争のつくりかた」を読み広める会)にトラックバック(http://jinsei.exblog.jp/tb/909093)を送りましょう。
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by yoshihiroueda | 2004-08-23 23:41 | 平和への祈り